complex road
精一杯の気持ちを込めて
あなたは今どんな気持ちでここにいるの?

あなたとは、とても不釣り合いな私とこうして海に来て…

私は夢のような時間だけど…

あなたは優しさだけで来てくれたのですか…


私の気持ち…
伝えていいですか?…



「…多田君…あのね…」

海を見ていた多田君がそっと里香を見る


緊張を通り越し精一杯の気持ちで
「私…多田君が…好きです。…」




顔色一つ変えない多田君は黙って里香を見ている…


「‥私ね、こんなんだから…見た目もパッとしないし…モテないし…。こんな私が多田君みたいな人に告白する立場じゃないとも思ったょ…だけど…だけどどうしようもなく好きなんだ。」

泣きそうな気持ちになる

「彼女がいるのも知ってる。別れるかもしれないって事も聞いた…。こんな時に非常識だけど内心、嬉しかった…気持ちを伝えるチャンスだっ!って…」

ダメ…泣いちゃいそぅ。

「初めて会った時から憧れてました。まだ分からない事たくさんあるけれど…こんな私だけど…付き合ってもらえますか!…」

瞬きしたら涙がこぼれそぅ…
身の程知らずでも、もぅ構わない
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