君はアイドル


「……まぁ、いいよ。
好きにしろ、青ちゃんごめんね。」


「や、なんかこちらこそ…」

微妙な感じなところで寝ていた2人が起きたので、お開きになった。


帰り支度をしていた時、流星に紙を渡された。
開けて中を見ると電話番号が書いてあった。


「家に呼べばいいんだけど、撮られたくねーからまた連絡する。
それ登録しといて。」


はぁ。と受け取って登録していると、悪かったな。と声をかけられ顔を上げる。

流星が少し困った顔で私を見下ろしていた。


「ファンなわけでも好きなわけでもないのにみんなから問い詰められて。
もし嫌だったらこれから断ってくれていいから。」

「…嫌なわけじゃ……っていうより、嫌だったら最初から2人で会ってないよ。
誰が急に呼び出されてホテル行くよ。」


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