ビターなキミと甘い恋を。
「な、なんで笑ってんの」

「さぁ?」


さ、さぁとはなんだ!喧嘩売ってんのかぁ!


ぷんすかぷんすか怒りながら、羚くんの隣の席に着く。


そう。もう分かっていただろうけど、私と羚くんの席は隣同士。


どこからこんな縁が降りて来たのか。


なんて、ちょっと深いことを考えてみる。
ふふっ、ちょっと頭良くなったよね?うんうん。


頷きながら、自分に感心する。


────キーンコーンカーンコーン


朝のHR開始のチャイムが鳴り、クラスメイトがいっせいに席に着く。と同時に、担任の先生が入ってきて、いつものHRが始まった。







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