ビターなキミと甘い恋を。
他愛もない会話をしながら、愛夢ちゃんとお昼ご飯をたべていたら。


「よいっしょ」



そう言って、滝田くんは、自分の机を私と愛夢ちゃんの机に合わせた。

無理やりに。



「李憂。やめて」


愛夢ちゃんは静かに滝田くんを怒る。

おぉ、怖い。


でも、滝田くんは愛夢ちゃんの怒りには慣れているらしい。



「なんで〜。愛夢と一緒にお昼ご飯食べたいんだもん〜」


「だもんって何。キモイから」


「え〜」



口をとがらせて、嫌な表情をする滝田くん。



だが、ちゃっかり座ってお昼ご飯を食べ始める滝田くん。



もう愛夢ちゃんは諦めたらしい。



大変だな、愛夢ちゃんも。


私にとったら羚くんみたいな感じだもんね。



それから愛夢ちゃん、滝田くん、私の3人でお昼ご飯を食べることに。


しばらく他愛のない会話をしていたら。



「あの〜・・・」



ドアの入口から力の弱そうな声が聞こえてきて、思わずそちらの方に目を向けた。

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