夜。〜キャバ嬢の恋〜
そういえば、中村さんとこんなに近くに座ったの、はじめてかもしれない。

いつも中村さんはたって働いてるし

朝礼の時もボーイさんは座らない。


営業後もおしぼりを巻きながらタバコをすうから…隣にはすわらない。



こうやっていつもお客さんとなり合って座ってるのに、

そのときには感じなかったドキドキを感じる。


お客さん相手に緊張なんかしたことないのに…


話をしようにも、うまく言葉がでない。


これじゃキャバ嬢失格かな。


そんなことを考えて、中村さんをすきだって気付いてしまうたびに

どんどん心臓の音がうるさくなる。


中村さんに聞こえてたらはずかしい。


そうおもって私は、中村さんの後ろをすり抜けて

トイレに立った。





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