夜。〜キャバ嬢の恋〜
ゆめちゃんは最後に言ってくれた。

『ゆうな氏に隠してるの、すごく後ろめたくて…

飲み会のときのメールも電話も店長だったの

ごめんね』


私は、ゆめちゃんがそういってくれてうれしかった。

同時に、ゆめちゃんがいままで一人で秘密を守ってきて
つらかったのがよくわかった。


つたない言葉でそれを伝えた。


ゆめちゃんに全部伝わったかどうかわからないけど


ゆめちゃんは電話のむこうでまた泣き出した。


しばらく泣いて、ゆめちゃんは、また明日って電話を切った。


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