愛を私の音色に乗せて。

案外冷静な頭だけど、全く状況が読み込めない。

「紫音が離さなかったんだよ〜?
へ〜覚えてないんだぁ。」

……?

「なになにどうゆう…うぎゃ?!」

ちぃ君か私の頬をつまんで、引っ張られる

「マジモチモチだよな。ずっと触ってたい」

「はなひて、?」

「離してって?いいよ。」

と、あっさり離してくれたちぃ君。
引っ張られた頬を撫でようとすると、

「なぁ?!」

ほっぺた…かじられた?!

「なななななに?!ちぃ君何してるの?!」

「紫音のほっぺた美味しそうだったから」

それが何か?って吹き出しでもつきそうなくらい普通の顔で言ってくる。

私はお餅じゃない!

「紫音のお餅美味しいからもう一回食べていい?」

「無理嫌だ!死ぬ!」

「ふはっ、なにそれ。…てかまだ5時前じゃん。もうちょっと寝ようよ」

「そ、うだね…」

寝るって…まだ一緒に?

伊藤紫音、そろそろ心臓の寿命きます。

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