愛を私の音色に乗せて。
噂のあの子は…?

スターの予感





「しい〜、何で今日早く帰っちゃうのー?!

久しぶりの学校で、久しぶりに話せると思ってたのにー」


「ごめんねはるちゃん…」

テスト後、久しぶりの学校。


5時間目までしかないんだけど、今日は明日にかけてドラマの撮影があるから早退することになっている


今は休み時間。


デビューしてから何度か学校に行けないことがあって、はるちゃんとゆっくり話すのは本当に久しぶりな気がする


「もしかして、今日も仕事なの?」


「うん…明日まで撮影なんだって」


「撮影って…MVとかの?そんなに時間かかるんだね〜、」





「いや、MVじゃなくてドラマの撮影だよ〜


泊まりがけなら移動じか…「はぁぁあ?!ドラマ?!」」



「うぇぇ!?!びっくりした…」




急に大声出すからびっくりするじゃん…!







「しぃ、あんたまさかドラマデビューするの…?」




「ん?そうだけど…?


…あれっ、はるちゃんに言ってなかったっけ?!」




「言ってないわよ!!なんなのそれ、本当なの?!」




「うゔ…ごめんねはるちゃん、言ってたと思ってた…


うん、本当です。来月から始まるドラマのヒロインに、」




「はあ…あんた本当にすごいわね…しかもヒロインって…




…ん?って事は顔出しするの?テレビに」




「んー、そうなるね」




「…これは学校中大騒ぎになるわね…


大丈夫、しぃの事は私が守ってみせるよ」




「あはは、ありがとうね!でも大騒ぎになんかならないよ〜」




私のこと知ってる人なんて学校の中でもほんの数人だろうし





「あのねぇ、あんたは去年の夏頃から凄い注目の的なんだよ?スポーツテストあたりから特に」





「え、何で?!」




「そりゃあんな抜群の運動神経見せつけられたら注目もされるわよ


それに眼鏡とったら美少女だし、ほんと何なの?」




「何なのって言われても…というより私は美少女なんかじゃ「はーいはいもういいわよ〜」」



ちっ、はるちゃんに話を止められてしまった。







「おじさんもしぃに期待してるのね…


頑張れ!」





「ありがとうはるちゃん」






今日も1日頑張れそうです!














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