愛を私の音色に乗せて。

気持ちの雑音。

千翼side
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はぁぁぁあもう何なんだよ!!






大野さんと電話した後、俺はすっげえイライラしていた






「山城唯斗って俳優さんがシオンの事大好きなんだ…


だから、ないとは思うけど、

気をつけとかないと取られるよ?」





だってさ。何だよそれ!






紫音は簡単に他の男の所へ行くような子ではない。だけどさ、



相手が相手だ…俳優さんなんかいかにも女の子の扱い方知ってそうだし…





あーー、何であと3日も紫音居ないんだよ!









「もしもーし?ちぃ君??」




あ、、考え事してたら紫音と電話してたこと忘れてた…





「ごめんごめん。なに?」




「だから、大野さんと何の話ししてたのーって」






あー、、そのことか……






「秘密。男の話だから」



「えーなにそれ!

……まぁいいやっ」





さすが紫音、あっさり引き下がってくれる




「んじゃ、明日も仕事頑張れよ?」




「えっ、もう電話切るの??」




「声聞きたかったら掛けただけだよ。それに、明日も朝から撮影だろ?早く寝ないと」





いや、本当はもっと喋ってたいけど


今はイライラの方が買ってしまいそうだから頭を冷やす必要がある…






「そっか…そうだね。

…じゃあ、おやすみ!」





「ん、おやすみ」










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