愛を私の音色に乗せて。



…いやこれ、家にあげちゃったけど大丈夫?!

取り敢えず詐欺ではなさそうだし、本物の男子高校生みたいだから大丈夫…?か。

「どうぞっ…」

「ありがとう」

…確かにちぃ君に似てるかも。

「今からちょっと説明させて欲しいんだけど、びっくりすると思う」

…何々怖いんだけど。

「まず何でおんなじ学校にいるのって思ってでしょ?」

「はい」

「1年の頃から居たんだよ?でも俺留学のコースだったから今日初めて会えた」

「はぁ…」

「それで、留学先のオーストラリアで紫音のお母さんに会ったんだ」

…えぇ?!お母さんになあったの?!ってか今お母さんオーストラリアにいるの?!

「で、これ写真。紫音のお母さんが「多分あの子信じないと思うから写真撮っておこう」って言っててさ、証拠写真的な?」

…本当にお母さんじゃん。

1年くらい会ってないから心配してたけど、元気そうで良かった。

じゃ無くて!!じゃあこの人本当にちぃ君なの?!

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