Bloody Kiss♡
「あー!もうイヤ!!」
バッグもケータイも取り上げられたまま。
逃げようにも、窓は開かない造りになっている。
仮に逃げ出せたとしても、監視役のホルスは躍起になって捕まえに来るはず。
「逃げ出せる可能性0やん‥。なんだかなぁ‥。」
ふかふかのベッドの上、シャンデリアが飾られた天井を見つめているうちに、段々と変な気持ちになって来た。
色っぽい姿でいると気分までエロくなるのは、なんでかな?
こんな姿で時々“おかえり♡”なんて出迎えていたら、アツヤは、あたしを捨てなかったのかな?
─ あたしに欠けてるもの‥
ベッドを下り、頭に閃いたことを実行に移す。
クローゼットの扉を開け全身鏡の前で、艶めいたポーズを作ってみたり、部屋の中をモデルのように歩いたり‥。
“だっちゅーの”もやってみた。
けれど、男の人が求める色気がよく解らない。
「色気?余計なお世話やん‥。」
不満を口にして、あたしはベッドにダイブした。