だから僕は、笑顔でサヨナラを叫ぼう
ぶー、とふくれるきずなと、心配そうな眼差しを向ける翔。
二人に嘘をつくことへの罪悪感がズキリとうずく。
でも、ぐっとこらえて、つとめて明るく振る舞うんだ。
「大丈夫大丈夫、すぐに済むし。それじゃあ、また明日! さよならね!」
「そういう時はまたねって言うもんだよ! 気をつけなよー!」
駆け出すと、きずなの声が追いかけてくる。
それも振り払って、僕は走って、人気のない路地裏へと辿り着いた。