だから僕は、笑顔でサヨナラを叫ぼう
「……いた」
注意深くあちこちに目を光らせていると、やがて和室の隅にうごめく黒い影を見つけた。
大きさは、兎とかの小動物くらいだろうか。そこまで大きくはない。
形状は、スライムが一番近いかもしれない。
溶けかけのスライム。
そんなぶよぶよした流動体が、呼吸しているかのように規則的にうごめいている。
正直言って黒光りしたGと同じくらい気持ち悪かった。
だけど、そうも言ってられない。
「アレ」を片付けるのが、僕の仕事だ。
僕は、手に持った札をギュッと強く握りしめた。