空からの涙
舞ちゃんが言った通り私はいつのまにか泣いてた。

ごめんね……。

ごめんねッ………。

「うわぁぁぁぁぁあ…」

私は手紙を握りしめてた。

和詞に、会いたい。

さっきまで会うことを怖がってた。

傷つきたくなかったから。

でも、舞ちゃんが私の背中押してくれた。

「ありがと…」

私は涙を拭いて呟く。

舞ちゃんの居る空に。

私の思いが届くように………。

舞ちゃんにもらった手紙を持ったまま、私は部屋を出て階段を降りる。

……………。

玄関の前に立って少し深呼吸をした。

『ガチャ』

ドアを開ける音。

強く吹いた風。

全てが私の背中を押してくれた。

「行かないと……。」

大好きな人の元に。

和詞の所に…………。


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