ストーカーに溺愛されても嬉しくないんですが。
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「麻尋(まひろ)、わたしちょっと行くとこあるから。すぐ戻る」
次の日の昼休み。
わたしは友達の麻尋にそう声をかけた。
「パン?」
「パンも買いに行くけどー、他に行くとこある。行きたくないけど」
「??行ってら~」
教室を出て、階段をのぼる。
パン屋が売りに来ているのは1階だから、売り切れる前にさっさと4階に行かないと。
4階は...3年生の教室がある。
なぜ3年生に知り合いもいないのに、行かなければならないかというと。
ストーカーに昨日のお金を返さないといけないから。