ストーカーに溺愛されても嬉しくないんですが。
ほどなくしてわたしの家に到着した。
あ、そうだ。
今お金返したらいいじゃないか。
わたし、借りたお金ってすぐに返したい派なんだよね。
先輩にここで待っててくださいと仕方なく話しかけようとしたら。
「っやべ、今日俺用事あるんだった!じゃあ行くわ、つゆ!!また明日な~!!」
先輩はそう行ってわたしにブンブンと手を振りながら来た道を走っていった。
あー、行っちゃった。
まあいいか。
どうせ明日もついてくるだろう。
「...また、明日」
わたしはなんとなくそんなことをつぶやいて、家のなかに入った。