大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】
学校を出て、少し歩いたところ。
分かってる。
少し感じ悪い受け答えをしていることぐらい。
千尋はそれに気づいたはずなのに、相手にせずに、そっか、と無難な相づちをして、私から目をそらした。
その横顔を、ちらりとばれないように見上げたら、途端に切ない気持ちになってくる。
夏に比べて日が暮れるのははやくなったけれど、あたりはまだ明るくて。
夕暮れさえつれてはきていないなか、千尋に百瀬さんのことを聞くのは、質問以上のことが伝わりそうで躊躇う気持ちもあるけれど、どうせそういうところだけは鈍感な千尋だから。
……聞いてもいいだろうか、今。
というかもう、身体が、頭が、聞こうとする準備に入っていて。