綺麗に泣く

なんなんだ。敦さんは来ないし。百武は、あたしの取り柄は元気しかないと言うし。

家に着いて、敦さんの『気が向いたらね』と言った時の少し上からな笑いを思い出し、ムカついて来た。

【なんで顔パネ、来なかったんですか!】

いきり立って、勢いで送ったライン。

すぐには既読はつかなかった。

まだかな、まだかな、と思っているうちにだんだん怒りも解け、なんて事を!と頭を抱えた。

そうだ、敦さんがあたしのラインを持っているのは、息抜きの為で、あたしからラインするべきではないんだ!

やっちまったあ…

どうしよう、そう頭を抱えていると、

ピコン。

通知音が鳴った。

急いで画面を開くと、お約束である。

敦さんからじゃなく、百武からだった。

【忘れ物してたぞ!つかお前最後のなんなんだ!すんげー恥ずかしかったんだからな!今から家行くわ】

なーんだ、百武か。
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