綺麗に泣く
そしてそのまま日が暮れ、文化祭も終わった。
結局、敦さんと春吉さんは一年三組には来なかった。
やはりか、と肩を落とす明に、百武は少しホッとしている。
「明ちゃん、なんか写真部の人だって。」
そう言ってクラスの女の子に肩を叩かれた。
教室の出入り口には、先程写真展で話した写真部の先輩がいた。
「写真なんだけど、買う?買わない場合、学校保管で、卒業アルバムに載るよ」
「あ、買わなくても良いんですよね。なら、買わなくていいです。すみません、来てもらったのに。」
ぜーんぜん!いいのいいの〜、と明るい笑顔で帰って行った先輩は、今頃だが、美人さんだ。
「百武よお、やっぱ男は美人が好きか?」
「は?まあ、ブサイクよりマシだろうけど、決め手はそれだけじゃないと思うぜ?俺だって面食いじゃねえし。」
「でも目はいくよねー。はぁ。」
さっきからずっと落ち込んでいる明の対応に困る百武。
「お前の唯一の取り柄の元気はどうしたよ!」
ほら、笑え、と明の口角を無理やり上げようとする。
「なにおー!百武の巨乳好き!!!!!」
明はそう言い残して帰って行った。
最後の一言は、割と大きく、教室だけでなく廊下に歩いている人にも響き渡り、百武は、笑われる羽目になった。