ばすけ。
~中学二年生~

≫絶句



福田先生は言い残した。

「野山先生と仲良くな」



―はぁ?!





4月1日…
いつも通り集合時間より
10分前に学校に着く。


― …!


野山先生がいて先輩達と
仲良く話をしている。

「オ…ハヨウ…ゴザイ…マス」

キョドるウチ。

「おうっ!」

爽やかな先生…

「おはよう」

優しい先輩。
でもハッキリ言って
先輩達は好きではない。
何事にもいちいち
イライラしすぎである。

―こんな先輩にはならない…

今日から4月…
ウチらは当然のように
2年生へと進級。
1年生が入ってくる。
先輩になると言うことだ。


「じゃぁよろしく」

野山先生はサラッと挨拶する。

「練習するぞ~」

切り替えが早い。

―大丈夫かな…?

不安になるのもしょうがない。
あの怒鳴り叫んでいた
先生なのだから怖いのは
当たり前だ。


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