ばすけ。

リストカットなんて
正直馬鹿にしていた。
自分に限ってある訳が
ないと思っていた。

…その時は
死ぬ気なんかなくて
ただ認めてほしくて
切れば晶は心配して
くれると思ってた。

切ってみれば
後悔だらけで…
晶だけのせいにしている
自分が惨めで罪悪感で
いっぱいになっていた。




でも…
ウチは切っている時に
気付いてしまったんだ…

『悲しみが痛みで
 忘れられる…』



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