ばすけ。
「めんど」
家で溢す愚痴。
「頑張んなさい。入ったんなら」
「頑張るけどさぁ…
バスケしたいんだよ。
基礎練習飽きる」
お母さんに愚痴りまくる。
「上手になるためなんだから
飽きるのはしょうがないけど
頑張りなさい」
「そぉだけどぉ…」
お母さんに言いくるめられてる
自分が少し悔しい。
この頃はもうハンドリングも
お手のものでボールを見ずに
ひょいひょい出来ていた。
パス練もすぐに100回
いくようにもなっていて
自分自身も「上手くなった?」
と自負するようにもなっていた。
バッシュもようやく慣れて
少しずつ進歩していた。
でもやっぱり外ランは遅く
いつもいずなと走っていた。
話してみると意外と気が合う。
小学校も一緒だったが
うるさくて嫌いだった。
向こうもオシャレばかり
していたウチをミーハーで
嫌いだと思っていたらしい。
まぁお互い様だけど。
仲良くなっていった。
幼なじみの子よりもいずなと
一緒にいた。