俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


そしてついに補習が始まってーー


俺は教室に入ってきた晴香の姿に胸を強く打たれた。


体は完治しているようで、無事退院できたことを心から安心した。


晴香と初めて一言二言会話して、すぐにわかった。


俺にーー好意を持ってくれている様子だ。


自分で言うのもなんだが、俺はモテる。


高校に入ってからはよく“王子様”なんて言われる。


でも俺は...

「俺、お前が描いてるようなオウジサマじゃねえから」

速効でそのイメージを崩した。


晴香には、ほんとうの俺を知ってほしかったから。


普段無理して王子キャラを演じているわけではないが、ほんとうの俺は、口だって悪いし、偉そうだ。


だって、生まれてからずっとそういう性格と言葉使いだったから、性格や言葉使いまでも完璧紲になることはなかなか難しかった。


「...晴香、な」


それとわざと初対面のふりをした。


晴香と1から関係をつくりあげたかったから。


「1ヶ月、お前だけのために猫かぶる必要なんて、ないだろ?」

なんてことを言って「最低!」と言われてしまったが、それも俺の思惑だった。


なぜなら恋愛において“一目惚れ”というのは一番恐ろしいものということを知っていたからだ。


晴香が俺に一目惚れしたかは知らないが、実際一度も話したことないのに好意を抱いてくれている様子だったため、晴香のなかの“俺への理想”を崩す必要があった。


一目惚れというものは、相手の中身を勝手に作り上げてしまい、それが違うと分かれば冷めていく。

俺はこれまで女と関わってきてそれをよく経験していた。


だから、最初嫌われたっていい。


これから好きにさせればいいのだから。


今日から、晴香との1ヶ月がーーはじまる。

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