俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
「真瀬さん、事故に遭ったんだよね。
体はもう、平気なの?」
心配そうな瞳で見つめられ、わたしは目を泳がした。
その瞳を見つめ返すなんてことは到底できない。
「だ、大丈夫!昨日、退院したの」
うまくしゃべれているだろうか。
ただ彼と話しているだけなのに、すでに頭がパンクしそうだ。
あんなにも毎日かっこいいかっこいいと盗み見ていて、来年同じクラスになれることを願っていた彼と今、ふたりきりでいる。
夢を見ているようだ。