俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
こんな人、全ッ然“ユウキくん”じゃない!!
そんなことを自分で言うなんて、なんて俺様な人なんだ。
やっぱり王子様なんて小説のなかだけの話だったんだ。
信じたわたしが馬鹿だった。
こんな人にいつまでも憧れていたなんて!!
小説を取り替えそうとするわたしに、
スッと顔を近づけてきた彼。
固まってしまうわたし。
悔しいほどに端正な顔が目の前にあって、
息をするのも...忘れてしまいそうになる。
「1ヶ月よろしくな?晴香ちゃん?」
パチンッと不敵にウインクされて、わたしのハートはズキュンと撃ち抜かれる......わけなーいっ!!
「~ッ!!」
わたしの言葉にならない叫びは、いったいだれにぶつけたらいいのであろう。
こんな俺様王子と1ヶ月、この教室でふたりきりなんてーー
だれか、
助けて!!