俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


『よかったじゃん。憧れの彼とお近づきになれて』


『どーこーが!?あんな本性最悪な、人のこと馬鹿にするような発言する人、見た目がよくなって駄目だよ!!』


悔しいけど...かっこいいは、かっこいいから。


『望月くんも望月くんで、親のいうとおりいい子ちゃんのフリして大変じゃん』


『!!わたしは紗由理みたいにそんな柔軟な考え方できない!!』


言わば裏切られたようなもの!!


あっちはそんなつもりないかもしれないし、こっちが勝手に裏切られたと思ってると思えばそれまでだけど、

要するにそういう気分!!


『まあ1ヶ月がんばりな!』


『うん...また連絡するね』


そんなかんじで昨日の電話は終わったのだ。





「...晴香。

なんでそんな遠くに座んの?」


30人分の机と椅子が並んでいる中、

ふたりきりの教室は、とてもとても広い。

< 31 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop