俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
やっぱり隣なんて座ってられない!!
そう思ってさっきの席に移動しようとしたら。
「だーめ。晴香の席は、ココ。
言うこと聞けないなら、本気で口、ふさぐよ?」
腕をグイと引っ張られて、意図も簡単にぽすんと着地させられた。
どうやら俺様王子の言うことは絶対らしい。
「そんな真っ赤になって。
もしかして、期待してんの?」
クスッと笑われて、わたしはワナワナと震え上がる。
「かっからかうのもいい加減にして!!
勉強に集中するから今から一切話しかけてこないで!!」
「フッ。どーぞ?」
ようやくプリントに取りかかることができた。
なーにがどーぞ?よ!!
あんたのせいだって言うのに!!
人の反応見て楽しんで...ほんと、理想の王子様とはかけ離れてる。
意地悪きわまりないやつ!!
わたしは改めて心のなかでそう確信した。