残念系お嬢様の日常

緊急花会



うう……胃が痛い。


これって公開処刑? 花ノ姫から首チョンパ?


普段はダリアの君が花会を開くけれど、今回の主催者は牡丹の君。


嫌な予感しかない。だって、牡丹の君ってダリアの君のことを一方的に嫌っている。


理由は自分が会長になれなかったからだけど。


そして、ダリアの君に可愛がられている私のことを牡丹の君はよく思っていない。


庭園にはすでに殆どの花ノ姫が集まっている。


私が来た瞬間、一気に視線が向けられて、弱気になりそうな心を気合いで支える。


この危機を乗り越えるしかない。



堂々としていよう。私はなにも悪いことはしていないんだもの。




< 529 / 653 >

この作品をシェア

pagetop