ひまわり男子とシンデレラ
1.出会いときっかけ



まだ誰もいない教室。
風になびくカーテンだけが私を迎えてくれる。


窓際の前から二番目が私の席。


席替えがまだ行われていないため、出席番号によって決められた席だけれど割と気に入っている。


席について部活動生の声や登校してくる人たちの声に耳を傾けるといろんな声が聞こえる。


楽しそうな笑い声や先生の怒鳴り声、足音や部活動の掛け声・・・。



「今日もいい天気だなぁ」



濁りのないキレイな空に真っ白な雲がゆったり流れ、時折吹く風が心地いい。


静かな教室で物音をBGMにして本を読みながら皆が登校してくるのを待つのが私の日課。


しばらくすると誰もいなかった教室にも段々と人が増え、賑やかになる。
席の近い友人と話していると廊下を勢いよく走る足音が聞こえてきた。


そしてその足音は私がいる教室の前で止まり、教室に入ってくる。



「奈々――!おはよぉぉ!!」



勢いよく教室に入ってきた女子生徒はその勢いのまま私に抱きついた。



「おはよ、心音!今日も朝練お疲れ様!」



彼女の名前は山下 心音(やました ここね)。私の一番の親友。


バスケ部に所属している心音は私と違って運動が得意で、いつも元気いっぱいの明るい子。



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