3年経ってしまった、消せない話
「ねえーお兄ちゃん?」

「何だよ」


少女が少年に問い掛けた。


「夏だけにしか見れないお日様見たいのー」


少女の手には絵本が握られていた。

どうやらその絵本に少女が

“夏だけにしか見れないお日様”の事が描かれているようだ。

少年は少女から絵本を奪うと、その絵本を読み出した。

確かに“夏だけにしか見れないお日様”の文章と

クレヨンで描かれた挿絵がそこにあった。


「なんで俺に言うんだよ」

「だって…お兄ちゃん前に

“誕生日プレゼントはお前の願いを3つ聞いてやる事”って言っていたから」

「……言ったっけ?」

「うん。物よりもそっちの方が印象に残るからって」
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