春雷

「あ、もしもし、パパっ?!遅いよ!!!
警察の人も、病院も、何回も電話あったでしょっ⁈えっ?トラブル?
でも、琴葉さん救急車で運ばれたんだよっ?!保険証とかだって持ってこなきゃいけないし‥」

そう、早口でまくしたてる。


「琴葉さん、ちょっと向こうで話してくるわ」

彼女は、制服のスカートを翻して、ドアに向かった。


ドアが閉まると、辺りは静かになり、高村先生と、二人になった。

雨音が外から聞こえた。
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