常盤の娘
純花はうなだれた。「んもう、何でよ。ちゃんと雑誌でリサーチしてきたのに」思わず零れたぐち。純花は咄嗟に口を押えたが、隣の東条の耳には届いたらしい。
「へえ。すました顔してたくせに、雑誌で下調べするくらいには、今日のデートを楽しみにしてくれていたわけだ。全く最高のオチだよ」

東条の大きな手が頭に降ってきた。

「クソつまらんB級映画で二時間引っ張っただけあるな」
「一言多いわ」
純花は真っ赤な顔を背けた。
< 37 / 62 >

この作品をシェア

pagetop