42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞】
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今度は、リビングで待ってみた。

お風呂上がりの純ちゃんに声を掛けよう。

ドキドキ ドキドキ

なんて言おう。

なんて言ったら、引かれないかな。

断られたらどうしよう。

ドキドキしてるうちに、純ちゃんがお風呂を上がった。

言わなきゃ。
言わなきゃ。

どうしよう。

「咲笑、おやすみ。」

あっという間に、純ちゃんは2階へ行ってしまった。

ああ…
また失敗。

なんで言えないんだろう。



そうか。

私、生まれて1度も、自分から言ったことない。

告白も、それっぽい素振りをすれば、みんな向こうから言ってくれたから、自分から言った事がないんだ。


《 四十にして惑わず 》

不惑…なんて嘘。

毎日、毎日、惑ってばっかり。

どうすれば、この思い、純ちゃんに伝えられるの?
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