同期以上、彼氏未満
翌日、裕和が家の近くまで迎えに来てくれた。


大阪にいた時につきあい始めたから、両親に紹介したことはなかった。


彼氏がいることは話してはいたものの、なかなかその機会はなかった。


正直にいえば、お互い帰省した時にタイミングを合わせればいいだけなのに、それをしなかっただけだ。


もちろん、私も裕和の実家へおじゃましたことはない。


「おはよう」


「おはよ。


悪いな、朝早くて」


「平気だよ、朝は強いし」


「乗って」


「うん」


大阪にいる時も、何度かドライブした。


裕和は、自分の車を持ってたから。


でも、車で旅行するのは初めてかもしれない。


車中は、音楽聴いたりしゃべったり、普通に過ごした。


サービスエリアで何度か休憩して、お昼を食べて、湖畔のホテルに着いたのは15時くらいだった。


チェックインして荷物を部屋に置き、夕飯まで湖畔をブラブラ散歩した。


裕和は珍しく、手をつないできた。


最近は、手をつなぐことなんてなかったのに。


「恵は、俺と物理的に離れてるのって、平気なのか?」


「平気だよ、仕事だからって納得してるし」


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