Sex
第7章。出会い系サイト
出会い系サイト。そう聞くといやらしい、危ないイメージかもしれない。
でも私はここで運命の人と出会った。

あれから私は酒と男に逃げた。
いろいろな街コンに参加したり相席屋に通いつめたりと
とにかく忘れたかった。

そんなある日、友達のタイムラインにある出会い系サイトの宣伝があった。
なにも考えずアプリをとり登録した。
毎日のようにいろんな男からの連絡。嬉しかった。
でもどの男もパッとしない。目的が見え見えだ。

でも一人だけ会話が続いた男がいた。
はじめましてなのにお互い真剣な恋愛を求めているという内容。
私からはじめてライン交換をした。

でもその頃仕事で嫌なことが続きラインをしばらく返していなかった。
このとき彼がラインをしてくれなかったら私たちの恋愛は始まることはなかった。

最近連絡ないけど大丈夫? ちょうどへこんでいたのですぐに電話をかけた。

そして私たちははじめて電話したのになぜか普通に話せた。
そしてデートの約束をした。はじめてのデートなのに高知にいきたいと言った私。
この頃は元カレとの思い出を消したくて言った言葉。

何回かデートしてそれもほぼ毎日のように会っていた。お互い仕事前とかに
そしてむこうからの告白。
このときはまだ元カレのことが忘れられていなかった。
でも彼はそれでもいい、無理に忘れなくてもいいと言ってくれた。

でも彼と付き合っていくなかで自分から元カレの合鍵を海に捨てれたり
スマホから動画や写真たちを消せた。
いままで出来なかったことができた。彼なら私を認めてくれる、理解してくれる
そう思った。

でもだんだんと喧嘩が増えた。すれ違いや不安に押し潰される日もあった。
彼はセックスを要求はしてこなかったけど我慢してくれていることは分かっていた。

私は昔からアウトドア派で家にいたくない。
でも彼はインドア派。家にずといたいという人だ。
だからデートもほぼホテルで過ごすことが多かった。
ラブホは私にとっていい思い出がない。居心地はあまりよくはなかった。

でも何度もいくうちにラブホが好きになった。
二人だけの空間。一緒にご飯を食べお風呂にはいり一緒に寝てDVD鑑賞ができる
幸せな場所だとはじめて彼が教えてくれた。

だから私もはじめて彼とセックスがしたいと本気で思った。
だが頭と体は別なんだと痛感させられた。
どれだけできる、やりたい、と思っていても
体がこわがる。そのことで彼とも何度も喧嘩になった。
理解してもらえない苦しみ、なぜできないのかという自分への悔しさ。

いろんな人に相談した。言いにくいことだが本気だからこそ躊躇なく相談できた。
ネットでもいろいろと調べローションも買い
いろいろとためした。自分の指をいれる練習を毎日お風呂でした。

でもなかなかいれることができない。
セックスについて25年悩んできた。でもいままでは
できないことの苦しみよりも体目的で近づいてくる男のことで悩んでいた。

でもいまは彼のためにも将来のためにもセックスがしたいのにできない。
カウンセリングをうけようといまは考えている。

私は一体どこで何を間違えたのか。
もしかしたら私は結婚、出産するべきではないんじゃないのか。
いろいろと自分と戦いながら生きている。
こんな私を受け入れてくれている彼には本当に感謝している。

今後卒業できることを願っていてほしい。幸せな未来が待っていると私も信じている。

結局その彼とは2年ほどでさよならをした。
彼とは結婚したいと思っていたから
親に土下座して何度も何度も
一人暮らしさせてほしいとお願いした


なんとか一人暮らしが出来ることになり
彼との幸せな同棲生活が始まると思っていたのに……

いざアパートをかりて引越しをした頃
急に一緒には住めないと言われた。

この頃から会えば喧嘩。
会えるのも月1。遠距離でもないのに。

月1で家に泊まりに来たかと思えば
セックスを求められ
スキンシップも何も無いまま
そんな簡単に出来ないと言うと
殴られ言葉で脅され

もう私は頭も身体もおかしくなっていた。

毎日泣く日々。
セックスってそんなに大切?

どんどんその行為が嫌いになっていった……
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