青の瞳に映るのはーー
ーーーーーーーー

「美心っ、このままでいいのか?」

前を歩く美心に、声をかけた。

彼女は、決して振り向かない。
「私、ずっと今まで甘えてきた。
みんなが守ってくれることが、当たり前で……
甘えすぎてた。
雷にも、みんなにも……。
私がその子救いたい」

美心は、強い。

雷に冷たくされたのに、平気な素振りして。
「美心、俺がいるよ。
絶対に、助け出す。
美心の力になるよ」
いつだって美心の味方だ。
いつだって美心の隣にいる。
俺は、美心を抱き締めた。

きつくきつく抱き締めた。

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