青の瞳に映るのはーー
「つか、相手はヤクザがついてるって、やばくないか?」

一種の正論なんだけど、二人は顔を見合わせニヤニヤ笑っている。

「まあ、とりあえず家来る?
作戦立てよう」

おい、質問に答えろよ。

話変えるなよ。
「家に来れば分かるよ。
謎がな」

ますます、分からない。
だけどこいつらは何故か信用できた。
つか、こないだの奴等はいないな。

思わず、キョロキョロ、と辺りを見た。
「もしかして、翼探してる?
アイツら血の気多いから置いてきたよ?
アイツらは、一応知ってる。
だけど、置いてきたよ。
まあ、いいや。
とにかく、ついてきてな」

バイクに股がる二人を、俺らは追いかけた。

前を走る二人は、人目を気にせずいちゃつく。
不意に、触れる舞原の長い髪。
西道は、愛しそうに見てる。
少し、羨ましい。
あんな風にお互いを、想い合いたい。


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