青の瞳に映るのはーー

罰ゲーム

「いや…………」


急にさっきまでの妄想に恥ずかしくなり、目を逸らした。

無論、雷もそうだ。


「いや、でもさっきのはどう考えても、美心ちゃんの喘ぎ………バシッ」

廉も、余計なことばかり、思わず手が出た。

それは雷も一緒らしく、廉は床に頭をぶつけ涙目だ。

「痛いっ、えーん美心ちゃん痛いよ~」


絶対嘘泣きなのに、子供みたいな廉は美心に抱きついた。

「痛いの?

大丈夫?」
それを本気で心配する美心。

「美心、大丈夫だよ。
廉の嘘泣きだから」


真也がすかさずそう言えば、美心は大きな瞳をパチクリとした。

「雷、言っとくけど美心は返さないよ。

言わば罰ゲームなんだから。」


「なんだよ、罰ゲームってよ」

雷の顔に、焦りが見える。

「ん?それは………「きゃっ!!」


真也が、美心を廉から引き離した。


そして、胸に治める。


「大事に出来ないお前らへの、罰ゲーム」


ニヤリ、と笑った。


< 51 / 242 >

この作品をシェア

pagetop