響くんとは付き合いません!!
『満瑠のことだったら、なんだって好きになれるんだよ俺は』
昨日の響くんの言葉を思い返すと、胸の鼓動がたちまちはやくなる。
昨日のあの言葉に……私は、完全に心をつかまれてしまったようだ。
「それにしても、風邪も案外悪くなかったなぁ」
「なに言ってるんですかぁ。真っ赤な顔して、すごく辛そうだったのに」
「まぁ、マジでしんどかったけどな。でも満瑠がお見舞いに来てくれたから、俺にとっては最高の1日だったわ」
「……っ」
「ありがとな、満瑠。来てくれてすげぇ嬉しかった」
大きな手がぽん、と頭に触れると胸の鼓動がより早くなる。
「いえ……。元気そうでなによりです…」
あぁ、やばい…。
いまの私、ぜったいに顔が真っ赤だ。