響くんとは付き合いません!!



ここちゃんがいかに響くんとラブラブだったか、という話しはゲームセンターにつくまで続いた。



ゲームセンターに入ると、中は響くんが言っていたように学ランを着た生徒が多い。



「ん……?ねぇ満瑠ちゃん、向こうでUFOキャッチャーしてる人ってさぁ」

「ん?どの人?」



ここちゃんの視線の先を辿ると、数あるUFOキャッチャーのうちのひとつの前に見慣れた男子生徒の姿を見つけた。



「あれはもしかして九折くん……かな?」



あの、ダークブラウンの髪をふわりと立たせたヘアスタイル。

細身で、背が少し低い体型。



うん、やっぱりあの人は九折くんだ。



< 251 / 441 >

この作品をシェア

pagetop