響くんとは付き合いません!!
ここちゃんがいかに響くんとラブラブだったか、という話しはゲームセンターにつくまで続いた。
ゲームセンターに入ると、中は響くんが言っていたように学ランを着た生徒が多い。
「ん……?ねぇ満瑠ちゃん、向こうでUFOキャッチャーしてる人ってさぁ」
「ん?どの人?」
ここちゃんの視線の先を辿ると、数あるUFOキャッチャーのうちのひとつの前に見慣れた男子生徒の姿を見つけた。
「あれはもしかして九折くん……かな?」
あの、ダークブラウンの髪をふわりと立たせたヘアスタイル。
細身で、背が少し低い体型。
うん、やっぱりあの人は九折くんだ。