響くんとは付き合いません!!
2人とも、私の声が聞こえていないみたいだ。
「響に執着するのもいい加減やめたら?」
「だからあんたに関係ないって言ってるでしょ!!」
ここちゃんはひときわ大きな声をあげた。
食堂にいた数人の女子の視線が集まる。
ここちゃんは怒りで真っ赤になった顔をぷいっと背け、私の前から離れ食堂から出ていった。
「奈央ちゃん……。あの、私を庇ってくれてありがとう…」
怒ったまま出ていってしまったここちゃんのことは心配な気持ちもあるけど…。
でも、ケンカが収まってほっとした。
「いーよいーよ。満瑠もさ、あれぐらいガツンと言ってやんなきゃダメだよ」