響くんとは付き合いません!!
山の奥から『カナカナカナ』という鳴き声が、あちこちから聞こえてくる。
響くんは響き渡る鳴き声に耳をすましながら、「やっぱ田舎は落ち着くなぁ」と笑っていた。
ヒグラシの鳴き声を聞きながら少し歩くと、木々に囲まれた広い公園についた。
「中学生のころにね、この公園でよくガールズトークしてたの」
バスケットゴールが奥にぽつんと見える、広い芝生広場。
そのとなりには鯉がたくさん泳いでる池。
ベンチやあずまやなんかもある。
池の周りは遊歩道だ。
遊具はないけれど、豊かな自然に囲まれたこの公園は私たち地元民の憩いの場なんだ。