響くんとは付き合いません!!
「……満瑠?」
女の子の焦げ茶色のショートボブが、さらりと風に揺れる。
くりっとした二重の目が、大きく見開かれた。
「あ……あ、亜美…」
そのとなりには、中学3年生のころに同じクラスだった優香ちゃんもいた。
黒色の長い髪。
ムードメーカー的存在だった優香ちゃんとも仲がよかった。
だけど、亜美と同じく山岸くんに同調して私をいじめるようになった。
「あれ〜っ?満瑠、あんたこっち帰ってきてたんだぁ?」
ゆっくりと私に近づいてきた亜美の手が、ぽん、と私の肩を叩いた。