響くんとは付き合いません!!
ドクドクと、脈がはやくなる。
全身の毛穴という毛穴から、ぶわっと汗が吹き出したかのような感覚に襲われた。
会いたくなかった。
できることなら、一生会いたくなかった。
「えー、ってか化粧してるじゃーん。髪も染めたんだね?」
私を上から下まで舐めるように見つめる優香ちゃんと亜美の目。
「うわー、ちょっとなに高校デビューしちゃってんの?あはははは、マジウケる」
私を視界に映すふたりの目は冷たい。
「つーか、キモっ」
「化粧しても相変わらずブス!」
「その服装もなんなの?スカート短くない?キモすぎてオエッてなるわ」