響くんとは付き合いません!!



「おーっ、満瑠!ちゃんと来てくれたんだな!」

「あ……うん。まぁ…」



早瀬くんがタバコを片手に話しかけてきたから、さっと顔をうつ向けた。



……恥ずかしい。

いくらアイプチにブラウンのカラコン、ファンデと眉もかいてメイクをしているからとはいえ。



いつものつけまつげもないし、アイラインもアイシャドウもしていない顔。

ふだんのメイクが濃いぶん、いまの私の顔はかなり薄く見えるだろうな…。



「あ、満瑠すっぴんだ?」



やっぱり…。

早瀬くんなら、私の顔の変化にぜったい気づくと思った。



「いや……ちゃんと眉はかいてます」



アイプチをしてるってことは、ぜったい言わない。



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