はつ恋の君をさがしてる
ちょっと頭痛までしてきた……。
これは帰った方が良いかな?
でも……もう少し。
なんとか30分程で今日の分の仕事を終わらせて帰宅することができた。
しかし、正直に言えば定時で帰れば良かった!って感じだ。
駅までの道はなんとか歩けたし、電車にも乗れたし、運良く座れた。
だけど……マンションまであと少しって所で足が止まってしまった。
「もう!なんで…あと少しなのに、もうマンション見えてるのに、なんでさっきからちっとも進めないのよ!」
自分で自分にイライラする。
ひどい倦怠感にガンガンと治まらない頭痛。
道端に座り込むことだけはできないと必死で街路樹にもたれ掛かって立っていたが、そろそろ限界かも……。
どうしよう?
そう思って途方にくれていたら、後方から聞きなれた声がした。
思わずふりかえって声の主を確認すると、やはり相良先生と実咲さんだった。
ホッとしてズルズルとその場に崩れるように座り込んでしまった。
そんな私にやっと気が付いたらしい相良先生達が駆け寄ってきてくれた。
「うわぁ!?鈴加ちゃん?ちょっとどうしたの?」
相良先生の声に頑張って顔を上げる。
「すいません。ちょっと頭痛がひどくて、歩けなくなっちゃいました…。」
「頭痛?それだけ?なんか顔色がめちゃくちゃ悪いんだけど?」
納得がいかない感じの相良先生だったが、すぐに私を抱き上げるとマンションに向かって歩きだした。
隣を歩く実咲さんが、不安そうな表情で手を握ってくれているのを感じながら私は意識を手放した。
これは帰った方が良いかな?
でも……もう少し。
なんとか30分程で今日の分の仕事を終わらせて帰宅することができた。
しかし、正直に言えば定時で帰れば良かった!って感じだ。
駅までの道はなんとか歩けたし、電車にも乗れたし、運良く座れた。
だけど……マンションまであと少しって所で足が止まってしまった。
「もう!なんで…あと少しなのに、もうマンション見えてるのに、なんでさっきからちっとも進めないのよ!」
自分で自分にイライラする。
ひどい倦怠感にガンガンと治まらない頭痛。
道端に座り込むことだけはできないと必死で街路樹にもたれ掛かって立っていたが、そろそろ限界かも……。
どうしよう?
そう思って途方にくれていたら、後方から聞きなれた声がした。
思わずふりかえって声の主を確認すると、やはり相良先生と実咲さんだった。
ホッとしてズルズルとその場に崩れるように座り込んでしまった。
そんな私にやっと気が付いたらしい相良先生達が駆け寄ってきてくれた。
「うわぁ!?鈴加ちゃん?ちょっとどうしたの?」
相良先生の声に頑張って顔を上げる。
「すいません。ちょっと頭痛がひどくて、歩けなくなっちゃいました…。」
「頭痛?それだけ?なんか顔色がめちゃくちゃ悪いんだけど?」
納得がいかない感じの相良先生だったが、すぐに私を抱き上げるとマンションに向かって歩きだした。
隣を歩く実咲さんが、不安そうな表情で手を握ってくれているのを感じながら私は意識を手放した。