眩しさの中、最初で最後の恋をした。

きっと、今年も楽しく過ごせる。

日菜子は良い子だし、一緒に居てとても楽しい。


きっと、この一年が私にとって忘れられない一年になる……。


悔いも、後悔もしたくないから……。


私は、全力でこの一年を過ごす……。


それは十年前に告げられた時から決めていたこと……。


何よりも、誰よりもきっと濃い。

そう自信を持って言える過ごし方をする。


私自身のために、そう決めた。

それを昨夜両親にも話した。

すると、泣きながら微笑んで両親は言った。


「全て有紗の思うままに。私たちはそれを全力でサポートするわ。思う存分に過ごしなさい」


そうした言葉と思いを胸に、私の高校生活最後の年はスタートを切った。

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