伝説に散った龍Ⅰ




桃「え、なになに、なにが当たり前なの?」



柚「そうだよ、四人だけでコソコソしてんじゃねーよ」



世「なんだよ芹那、教えてくれよー」



芹「言わない」



世「えー、伊織さーん」



伊「いーやーデーすーぅ」



爽「残念だね、世那。伊織はそういうこと俺にしか話さないんだ。」



世「そんな、酷いっすよ、爽さん」



半分涙目になる世那に、
我が弟ながら面白いな、と思って



思わずくすくすと笑いが零れた。



すると、柚が顔真っ赤にしてたから、
不思議になって覗き込んでみたら、さらに真っ赤になっちゃって。



なんだかよくわかんないけど、



まあいっか、ということにしておいた。



これが、ある日、



たまたま行っただけのカラオケ店で見つけた



ちょっとした、ほっこりする話。










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