愛されたい、だけなのに。〜卒業から少し経ったお話〜
「ねぇ、話変わるけど…あの圭吾くんってお姉ちゃんの彼氏?」
「…え!?」
突然話が変わり、驚いて顔を上げた。
「彼氏なの?」
さっきよりも、真剣な表情で聞いてくる結芽ちゃん。
「…う…うん…?」
「やっぱり!!!」
「!?」
突然、大きな声を出した結芽ちゃん。
「学校にさ、ファンの子がいてさ!彼女いるかいないかで、今話題になってるんだよね」
「え…」
圭吾くんのことが、中学生の話題に?
「私は絶対、お姉ちゃんが彼女だと思ったんだよ!!やっぱり、そうだよね!!明日、学校で皆に伝えなきゃ」
え…言っちゃうの?とも思ったが、友達がいないと苦しんでいた結芽ちゃんが、学校のことを楽しそうに話をしているのを聞いてやめた。
「学校楽しい?」
「うん!!」
「そっか。良かった」
真夏の暑い日に出会った少女は、前よりもずっと強くなった。
ー完ー


