青色の輝き
「なになに、?白石ちゃんのおかげ?



あ、仲井ちゃんになったんだっけか。



3年越しに初恋の女の子に背中を押されるなんて青春だねぇ。



漫画かよ」




「ちょっと黙れ」




バスケ部に入部届けを出した。



先週から部活も始まり、なんとなく馴染めそうだ。



白石の…仲井の弟ともなんとなく仲良くできてるし、



未央は男バスのマネージャーしてるから、変な男に捕まらないか監視できていいし。




何より。




真剣にバスケをしてるあいつを、近くで見れるようになった。



それだけで頑張れる気がした。




たまに目が合うと、向こうは笑ってくれるし。




青髪はそのままだけど、今の方が似合ってて、いいと思うし。




いいことばっかなんだけどなぁ。




ひとつだけ、思いが伝えられないっていう、俺のチキンなところがダメ。




「白石ちゃん、すごいなぁ…」



「白石じゃねぇよ」
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